https://runtrip.jp/course/hokkaido/1516/8358
幌延町「秘境駅」巡りコース①からの続きとなるが、2日目は朝6時21分幌延駅発のJR宗谷本線名寄行きの電車に乗って秘境駅・糠南駅を目指してスタート(もしくはヒッチハイクかレンタカーか宿の人に車で送ってもらうかなどして)。
糠南駅(ぬかなん)は読み方からしてもかなりレアそうな駅名であるが、その駅の姿ももちろんすごい。写真1枚目、2枚目の駅が糠南駅である。駅舎はイナバ物置のスモールバージョン。ここに到着すればまだ朝の6時47分なので(電車利用ならば)、ゆっくりと読書をするか写真を撮りまくっても良い。この駅は1日に1人利用者がいるかどうからしい。
そのようなことから秘境駅を多く抱えるJR宗谷本線は経営難に追い込まれており、北海道や宗谷本線周辺や名寄以南を含めた構成全26市町村が利用促進費を負担することで合意している(2019年5月)。いつしか糠南駅は、2001年に廃駅となった隣の上雄信内駅のようになくなってしまうのかもしれないが、今ここに降り立てたことの喜びを感じることができる。
そんなことを考えながら、時間が過ぎていく。糠南駅の周りは本当に何もない。問寒別駅方面に向かう途中に問寒別神社があり、その先には問寒別駅と休憩地点のQマートがある。ここでは、給水や朝食にありつくべきであるが、お店が開店するのは9時からである。
次なる目的地は雄信内駅(おのっぷない)。そこまでの途中にアイスが美味しい「べこちちFACTORY」があり、その奥には雄信内トンネルがある。そして、その先を右折して、綺麗な天塩川を渡れば歴史を覗かせるクラシカルな造りの雄信内駅の駅舎が見える。
旅の後半戦は安牛駅、南幌延駅、上幌延駅と続く。南幌延駅の目の前には牧場があり、上幌延駅の駅舎には「上幌延想い出ノート」にこれまでの思い出がビッシリと詰まっている。ここまで来たらこの幌延町「秘境駅」巡りの終わりが見え、感慨深い気持ちになる。最後は幌延駅でゴール。
秘境駅巡りの旅の素晴らしさは一言では表せないが、非日常的な体験が所々に散りばめられており、おそらく病みつきになるだろう。