無料で通行できる日本最長の橋といえば宮古島の伊良部大橋(全長3,540m)。
https://runtrip.jp/courses/okinawa/47214/5928そしてこちらは2022年に開通したばかり、台湾最長の金門大橋(全長5,400m)。どちらも走ったことのある私としては、似たような長さの大きい橋という感じであるが、宮古島は海が綺麗で、金門は北西側に中国・福建省の廈門市が見えるという違いを感じた。
伊良部大橋はエコアイランド宮古島マラソンで走ることができたが、この大会は2020年に廃止された。この金門大橋は2023年以降の金門マラソンで走ることができる。どちらの橋も歩道があり、ランニングやサイクリング、ウォーキングに最適である。
金門(大金門島)と烈嶼(小金門島)とを結ぶ金門大橋は5.4kmと長いので、片道は橋の入り口のバス停からバスに乗って移動するのも良い。
なだらかに起伏があり、風が強いのが特徴である。金門マラソンでは風が強く、反対側に走る場合(追い風+下り坂)と比較して、上り区間(+向かい風)は1kmで40-60秒ほどラップを落とすランナーがほとんどであった。
金門県は位置的にはほぼ中国であるが、台湾の領土であり、台湾の離島という点ではかなりレアな場所である。砲台や防空壕などといった中国内戦時の跡地が残っており、島の観光名所では戦時中の様子が窺える。
金門大橋からは北西方面に廈門の高層ビル群が見えるが、田舎の金門から見れば中国の経済成長を感じることができる。廈門と金門、どちらも行ったことのある私から見れば台湾と中国は似て非なる全く別の国であるので、文化の違いなどを感じることができた。
金門大橋は朝焼けや夕焼けだけでなく、夜のライトアップも綺麗なので、終日楽しむことのできる金門島の新しい観光名所である。台北の松山空港や台中、台南、高雄の空港から国内線で1時間ほどで金門に行くことができる。
昔は廈門から金門の“国際”路線をフェリーが結んでいたそうだが、近年は中国と台湾の関係が悪化しており、フェリー路線が廃止された。その影響もあってか、金門では大陸からの中国人観光客を見ることはほとんどなかった。