オレゴン州ユージン南部のアマゾン地区にあるサウスユージン高校のトラックは「Track Town」と呼ばれているこの街でもヘイワードフィールドに次に大きな意味を持つトラックである。
このトラックはオレゴントラッククラブ(OTC)プロ選手たちの練習拠点であることが知られているが、2019年2月に順天堂大学に入学する前の三浦龍司選手がこのトラックでOTCの練習に1週間ほど参加したことはあまり知られていない。
2022年7月の陸上のオレゴン世界選手権では多くの出場選手がこのトラックで汗を流した(このトラックは公式のサブトラではないが、空いているので利用する選手がちょこちょこいた)
トラックから南に200m進めばアマゾントレイル(https://runtrip.jp/course/kaigai/1/17837)につながっているので、アマゾントレイルの周回コースでクロカン走を終えて、このトラックで流しをする選手も多くいる。このサウスユージン高校は、1980年のモスクワ五輪男子5000m全米代表だった(=五輪はボイコットによって参加できなかった)ビル・マクチェスニーの出身高校である。彼もオレゴン大学出身者であるが、このトラックは通称「マクチェスニートラック」と呼ばれている。
マクチェスニーは1992年に33歳の若さで、奇しくもオレゴン大学のスターだったスティーブ・プリフォンテーンと同じように「自動車事故」で亡くなってしまった。しかし、マクチェスニーの5000mのPBの13:14.80はオレゴン州出身のランナーとしてはプリフォンテーンよりも速く、オレゴン州記録として今も残っている。