中国随一の金融都市である上海の中心街でロングランをする時には、テレビ塔でお馴染みの黄浦江の川沿いを進む「川派」と、1周5kmで皇居ランの感覚に近い「世紀公園派」の2つに概ね分かれるという。
世紀公園の中でもランニングでは、広大であるため自然を感じるようなジョギング程度であればできるのだが(https://runtrip.jp/courses/kaigai/-1/23016)このコースは習熟度の高いランナーにはあまり一般的ではないようだ(公園内には武道やダンスの練習をする人などもいて割と自由だ)。世紀公園は鐘のような形をしており、その外周を走ると約5kmとちょうど良い。まるで皇居のようだが、こちらはアップダウンがほとんどない。外周はいくつかの遊歩道があるのだが、そちらは歩行者やゆっくりと走る健康ジョガーのための走路となっている。
そして、車道脇にあるバイク/自転車レーンを走行するのが、それなりのペースでロングラン時の現地ランナーのスタンダードとなっている。要するに道幅がそれなりに広くて、歩行者がおらず走りやすいのがバイク/自転車レーンだというわけだ。
上海ではこの場所のみならず、一般的な歩道は歩行者や徐行バイクが多いので高速走行に向いていない。そのため、バイク/自転車レーンを走行するのが走りやすいというわけだ。日本とは違って車やバイクは右側通行となっているので、ランナーも基本的にはその方向に従って右側のバイク/自転車レーンを走行する。
私は世紀公園外周5周の25kmをキロ3分35秒平均で走行したが、とても走りやすかった。日本でいうと大濠公園や長居公園のような走りやすさであるが、1周5kmと距離が取れるのがメリット。
逆にデメリットとしては自転車やバイクの接触事故が起こる可能性があることだが、バイクの場合はランナーを抜かす時にクラクションを鳴らしてくれるので、基本的には事故が起こる可能性は少ないと感じた。